CERT/CC

Advisories

Tech Tips

Incident Notes

Summaries




和訳版

最近版

全CERT勧告

Tech Tips

CERT Advisory 2001-13

  • この翻訳はCERT Advisory文書の翻訳である。翻訳については一切の 保証はしない。この文書を使った結果のあらゆる損害等について 訳者は一切責を負わない。また、当面、転載を禁じる。
  • この翻訳は文書の性質上、in rushであり、訳の自然さより も訳出の迅速さを目指している。内容の正確さについては訳者としての 良心から可能な限り気をつけているが、通常の翻訳であれば訳の改善を 図るために訳語等で悩む時間を極力圧縮しているため、不自然なところが 残っているかもしれない。指摘は歓迎である。
  • この翻訳はあくまでも訳者の個人的な関心に基づいて行われている。 今後、飽きるまでは原則として24時間以内の翻訳を目指す(この迅速さが どこまでできるかが訳者の関心である)が、予告なく遅延、終了すること がある。
  • 本文書の翻訳について、CERTから翻訳許諾は受けていない。別所で CERTと契約を行って翻訳を行っているところがある。おそらくこのため であろうが、CERTに対する問い合わせは現時点で回答がない。これは非難 等ではもちろんない。 なお、本翻訳はその翻訳を 一切参照していない。特にその必要を感じないからでもあるが、本質的に 翻訳は訳者の解釈の塊であり、複数の独立した翻訳があることで、注意 深い読者が比較検討して、読者の判断で何が正しいのかを判断できると 考えるためである。
  • この翻訳に対して、しかるべきところから明示的に翻訳拒絶の連絡を 受けた場合を除き、本翻訳は訳者の責任において公開する。ただし、内容 についての責任は最初に書いたように負わない。
  • 訳者は大阪女子大学情報センター講師の橋本喜代太(hash@reasoning.org, hash@center.osaka-wu.ac.jp) である。ただし、本文書の訳出に当たって、大学当局は何ら関係ない。
  • 関連文書は ここにリストがある。


CERT® Advisory CA-2001-13
IISのインデックス・サービスのDLL
におけるバッファオーバフロー

原文: CA-2001-13

Original release date: June 19, 2001
Last revised: --
Source: CERT/CC

本文書(の原版)の完全な履歴は末尾にある。

影響を受けるシステム

  • Microsoft Windows NT 4.0でIIS 4.0 or IIS 5.0を利用しているシステム
  • Microsoft Windows 2000 (プロフェッショナル、サーバ、アドバンストサーバ、データセンターサーバ のすべてのエディション)
  • Microsoft Windows XPのβ版を動かしているシステム

概要

Windows NT, Windows 2000, Windows XPβ版上で動作するMicrosoft IIS 4.0と5.0で利用されているインデックスサービスに脆弱な点が存在する。 この脆弱性によって遠隔からの侵入者が犠牲となるマシン上で任意のコード を実行できてしまう。

この脆弱性については、その具体的なやり方について技術的な詳細が既に 誰でも知ることができるようになっているため、システム管理者はできる だけ早く、影響のあるシステムに対して修正を施すか回避策を講じる必要 がある。

I. 記述

IIS 4.0と5.0のほとんどのバージョンでインストールされるISAPI拡張 モジュールの一つに遠隔から利用可能なバッファ・オーバフローが存在する (このインターネット/インデックス・サービス・アプリケーション・ プログラミング・インタフェース拡張は具体的にはIDQ.DLLである)。 この脆弱性につけこむ侵入者はローカルシステムセキュリティ コンテキストで(訳注:ローカルシステムに対して適用される セキュリティレベルで、ということに近い) 任意のコードを 実行できてしまうことになる。これはまさしく、攻撃者には犠牲となるシステム を完璧にコントロールできることになるということである。

この脆弱性はeEye Digital Securityが発見した。Microsoftはこの問題に 関して次のブリテンを公開した。

http://www.microsoft.com/technet/security/bulletin/MS01-033.asp

Windowsシリーズのうち影響を受けるバージョンには、(IIS 4.0と インデックスサーバ2.0とをインストールした) Windows NT 4.0、 (IIS 5.0をインストールしたサーバエディション、プロフェッショナル エディションの)Windows 2000、Windows 2000データセンターサーバの OEMによる配布が挙げられる。ただし、これらの具体的な運用事例すべて がデフォルトで脆弱であるわけではない。一方、Windows XPβ版はすべて 脆弱である。

この脆弱性を利用する際の唯一の前提条件は、IISサーバがインターネット データアドミニストレーション(.ida)とインターネットデータクエリー(.idq) の各ファイルにマップするスクリプトを動かしていること、である。 インデックスサービスが動いていることは必要条件ではない。Microsoftは MS01-033において次のように書いている。

   このバッファオーバーランは、何であれインデックス機能が要求される
   前に起こるものである。この結果、idq.dllがインデックスサーバ、
   インデックスサービスのコンポーネントであったとしても、攻撃者がこの
   脆弱性を利用するのにこのサービス(訳注:インデックスサービス)が起動
   されている必要はない。.idq, .idaを拡張子とするファイルに対して
   マッピングを行なうスクリプトがある限り、そして、攻撃者がウェブ
   セッションを確立できる限り、この脆弱性につけこむことができた。

この脆弱性にはCommon Vulnerabilities and Exposures (CVE)グループに よってCAN-2001-0500という識別番号が付けられている。

http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CAN-2001-0500

II. 影響

脆弱性を持つウェブサーバにアクセスできる者なら誰でもローカルシステム セキュリティコンテキストで(訳注:ローカルシステム で適用されるセキュリティレベルで、というのに近い) 任意のコードを実行できる。この結果、侵入者はシステムを完璧に制御できる ことになる。これは単なる"ウェブを読めなくしてしまう」ことよりはるかに 深刻なものであろう、ということに注意されたい。

III. 解決策

ベンダーが提供するパッチを適用せよ

脆弱性のあるWindows NT 4.0, Windows 2000を使っているシステムに対して パッチを適用せよ。

Windows NT 4.0向け:

http://www.microsoft.com/Downloads/Release.asp?ReleaseID=30833

Windows 2000プロフェッショナル、サーバ、アドバンストサーバの各エディション向け:
http://www.microsoft.com/Downloads/Release.asp?ReleaseID=30800

Windows 2000データセンターサーバソフトウェアのユーザはパッチについて 実装を行なった製造元(OEM)にコンタクトを取ること。OEMプロバイダの一覧は 次のところにある。

http://www.microsoft.com/windows2000/datacenter/howtobuy/purchasing/oems.asp

回避策

Windows XPのβ版のユーザは新しいバージョンが入手可能になった時点で アップグレードせよ。

影響を受けるIIS/インデックスサービスのすべてのバージョンは、 インターネットデータアドミニストレーション (.ida)、インターネットデータクエリー(.idq)のファイルにマッピングする スクリプトを取り除くことで、この脆弱 性の利用から保護できる。しかし、こうしたマッピングは他の関連する ソフトウェアコンポーネントをインストールした際に再び作成される ことがある。

Appendix A. ベンダ情報

Microsoft Corporation

Microsoftからはこの脆弱性に関する次のような文書が入手できる。 :

http://www.microsoft.com/technet/security/bulletin/MS01-033.asp
http://www.microsoft.com/technet/support/kb.asp?ID=Q300972

参考文献

  1. VU#952336: Microsoft Index Server/Indexing Service used by IIS 4.0/5.0 contains unchecked buffer used when encoding double-byte characters CERT/CC, 06/19/2001, https://www.kb.cert.org/vuls/id/952336
  2. Additional advice on securing IIS web servers is available from
    http://www.microsoft.com/technet/security/iis5chk.asp
    http://www.microsoft.com/technet/security/tools.asp
この文書(訳注:原文のこと。この訳文に対する翻訳上の問題以外のフィードバックは 無視される)に対するフィードバックは Jeffrey S. Havrillaに送られたい。


This document is available from: http://www.cert.org/advisories/CA-2001-13.html

CERT/CC Contact Information

Email: cert@cert.org
Phone: +1 412-268-7090 (24-hour hotline)
Fax: +1 412-268-6989
Postal address:
CERT Coordination Center
Software Engineering Institute
Carnegie Mellon University
Pittsburgh PA 15213-3890
U.S.A.
CERT personnel answer the hotline 08:00-17:00 EST(GMT-5) / EDT(GMT-4) Monday through Friday; they are on call for emergencies during other hours, on U.S. holidays, and on weekends.

Using encryption

We strongly urge you to encrypt sensitive information sent by email. Our public PGP key is available from

If you prefer to use DES, please call the CERT hotline for more information.

Getting security information

CERT publications and other security information are available from our web site

To subscribe to the CERT mailing list for advisories and bulletins, send email to majordomo@cert.org. Please include in the body of your message

subscribe cert-advisory

* "CERT" and "CERT Coordination Center" are registered in the U.S. Patent and Trademark Office.


NO WARRANTY
Any material furnished by Carnegie Mellon University and the Software Engineering Institute is furnished on an "as is" basis. Carnegie Mellon University makes no warranties of any kind, either expressed or implied as to any matter including, but not limited to, warranty of fitness for a particular purpose or merchantability, exclusivity or results obtained from use of the material. Carnegie Mellon University does not make any warranty of any kind with respect to freedom from patent, trademark, or copyright infringement.
Conditions for use, disclaimers, and sponsorship information

Copyright 2001 Carnegie Mellon University.

更新履歴
Jun 19, 2001: Initial Release
Jun 21, 2001: パッチに関する記述を削除


この翻訳は橋本喜代太(hash@reasoning.org)が行った。 翻訳公開は原文を受け取ってから(訳者の使用しているPOPサーバに メールが届いた時点であり、訳者自身がメールを見た時点ではない) 1時間後である。


本翻訳の改訂履歴
2001年6月20日午後0時33分 (JST) 初版公開
2001年6月20日午後2時6分 (JST) 一部訳語改訂
2001年6月20日午後3時51分 (JST) 一部訳語改訂 改訂に当たって、三浦史光氏のご指摘をいただいた。記して謝す。
2001年6月29日午前4時42分 (JST) 原文の6/21改訂に追従


訳者並びに連絡先: 橋本喜代太