III. 解決策
IISを動作させているマシンのシステム管理者に推奨される対策
システムが攻略されたかどうかを判断するには、次の諸点を確認
されたい。
- root.exeがあるかどうか (存在した場合、Nimdaワームに対して
システムが脆弱な原因を作ったCode Red IIまたはsadmind/IISワームに
攻略されたことを示している) [訳者追補] 詳しくは関連文書を
参照されたいが、root.exeはc:\inetpub\scripts\に置かれている。
また、c:\explorer.exeが存在した場合もCode Red IIに感染している。
- ウェブコンテンツを保存しているディレクトリにadmin.dllや見知らぬ.emlファイル
が存在するかどうか (存在した場合、Nimdaワームに既に攻略された
ということである)
システムが攻略されてしまった場合、安全確実な復旧方法はただ一つで、
システムドライブをフォーマットし直し、ベンダ提供のCD-ROMなど信頼できる
メディアを使ってシステムソフトウェアを再インストールするというものである。
また、ソフトウェアを再インストールした後、ベンダが提供するセキュリティ関係
の修正パッチをすべて適用する必要がある。こうした作業を行なう際、ネットワーク
には接続すべきでない。しかし、サーバとしてのネットワークサービスを
すべて停止するなど十分な注意を払うならば、インターネットを介して
修正パッチをダウンロードするのも可能である。
[訳者追補] 実際には手元に過去の修正パッチを保管していないケースが
大半であろう。この場合、少なくとも、IIS, DNS, telnetd, ftpdの4つのサービス
は必ず停止すること。この停止の際にただ停止するだけでなく、起動設定が
[自動]になっている場合は[手動]に変更すること。そうしなければ修正パッチを
適用するたびに要求される再起動のたびに再びサービスが自動起動されてしまう。
また、もし本和訳を閲覧しているシステムサポート部等の部署の人がいれば、自分
の顧客向けにサービスパック、各種修正パッチをまとめたCD-Rを作成するなどの
用意をして顧客に配布するといったことも検討していただきたい。残念ながら
システム管理者のレベルでも必要な修正パッチがどれか、また、最新版がどれか
が理解困難になっているケースはきわめて多いのが実情である。
システムを復旧させる詳細な手順についてはCERT/CCが発行するtech tip文書がある。
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Steps for Recovering from a UNIX or NT System Compromise
ベンダが提供する適切な修正パッチを適用せよ
Nimdaワームが付け入ろうとするIIS関連のすべての脆弱性を修正する
パッチ集がMicrosoftから入手できる。
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http://www.microsoft.com/technet/security/bulletin/MS01-044.asp
エンドユーザのシステムに対して推奨される対策
ベンダが提供する適切な修正パッチを適用せよ
利用しているInternet Explorer (IE)が脆弱なバージョンのものであれば、
CERT/CCはMicrosoftが以下で公開している「埋め込まれたMIME Typeの自動実行」
についての脆弱性に対する修正パッチを適用することを推奨する。
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http://www.microsoft.com/technet/security/bulletin/MS01-020.asp
注: 上記のパッチに置き換わるものとして、MS01-027で記述されたIE 5.01並びに5.5の修正パッチ
が既に公開されている。
ウィルス対策製品を使い、最新状態に保て
すべてのユーザがウィルス対策用ソフトウェアをインストールし、
常にシステムを監視させるべきである。そして(訳注:この斜字体の
部分は訳者が追補した)、ウィルス対策用ソフトウェアを最新状態に
更新するのが重要である。たいていのウィルス対策製品のベンダは
この悪意あるコードを検知し、部分的に復旧を図る手助けとなるような
情報、ツール、ウィルス定義ファイルの最新版を既に公開している。
各ベンダのウィルス対策製品情報についてはAppendix A
にリンクを掲載している。
ウィルス対策用ソフトウェアにはたいていウィルス定義ファイルの自動更新機能
がある。利用できる場合は、この自動更新機能を利用することを我々は推奨する。
[訳者追補] ただし、自動更新機能は必ずしも万能ではない。エンジンや
ウィルス定義ファイルを更新した際にシステムの再起動を求める製品が多いが、
システムを24時間稼動させるような使い方をしている場合、(1) 再起動するまで
更新されたものは有効になっていないことがあったり、(2) 再起動するまで次の
更新は行なわれないことがあったりする。これは同一の製品においても環境に
よって異なる場合があるようだが、訳者としては、製品が要求するかどうかを
問わず、ウィルス対策製品に関する更新を行なった場合、システムを再起動する
ことを推奨する。
電子メールに添付されたファイルを開けてはいけない
Nimdaワームは"readme.exe"というファイルが点された電子メールとして
届く。ユーザはこの添付ファイルを開いてはいけない
JavaScriptを無効にせよ
エンドユーザのシステムは、感染したサーバが提供するウェブサイトを
閲覧することによってNimdaワームに感染することがある。この感染方法は
JavaScriptの利用が有効になっていなければ行なわれない。このため、
CERT/CCはエンドユーザシステムではJavaScriptの使用を無効にする設定に
することを推奨する。