この脆弱性は、匿名アクセスのユーザも含め、脆弱なサーバにログインできるあらゆる
ユーザが付けこめる可能性がある。この攻撃が成功すれば、攻撃者はWU-FTPDに付与された
権限レベル、典型的にはroot権限で任意のコードを実行できる可能性がある。攻撃が不成功に
終わればそのリクエストを扱ったスレッドは異常終了するが、WU-FTPD自体のプロセスは
そのまま動作しつづける。
この脆弱性には、Common Vulnerabilities and Exposures (CVE)により、CAN-2001-0550
という識別番号が付けられている。
RFC 931認証を利用する場合、WU-FTPDはクライアントからの接続要求を許可する前に
ident情報を求める。クライアント側で動作しているauthまたはidentサービスは
ユーザ固有の情報を返し、これにより、WU-FTPDはidentによる応答内のデータに
基づいて接続を許可するかどうかの判断を行なう。
この脆弱性は、匿名アクセスのユーザも含め、脆弱なサーバにログインできるあらゆる
ユーザが付けこめる可能性がある。また、侵入者はidentリクエストへの自分側の応答を
制御できる必要がある。この攻撃が成功すれば、攻撃者はWU-FTPDに付与された権限レベル、
典型的にはroot権限で任意のコードを実行できるであろう。
この脆弱性にはCommon Vulnerabilities and Exposures (CVE)グループにより、
CAN-2001-0187という識別番号が付けられている。
III. 解決策
ベンダが発行する修正パッチを適用せよ。
Appendix Aにはこの勧告に対するベンダ提供の
情報がある。ベンダがCERT/CCに対して新たな情報を報告して
きてくれた際は、このセクションを更新し、更新履歴に変更点を記載する。
特定のベンダが掲載されていない場合、それは我々が連絡を受け取っていない
ことを意味している。その場合はベンダに連絡を直接取られたし。
(OSの)ディストリビューションの中にはWU-FTPDを収録しないものもあるが、WU-FTPDは
広範囲のUNIXシステム並びにLinuxシステムでコンパイルし動作させることができる。
WU-FTPDを別個にインストールしている場合は、WU-FTPD開発グループの提供する
ソースコードのパッチを適用せよ。
Although some distributions may not include WU-FTPD, it can be compiled and run on a wide variety of UNIX and Linux systems. If you install WU-FTPD separately, apply the source code patches from the WU-FTPD Development Group.
WU-FTPDへのアクセスを制限せよ。
習慣としては、明示的に必要とされていないサービスはすべて無効にすることを
CERT/CCは推奨する。修正パッチが適用できるようになるまではWU-FTPDを無効に
しておいた方がよいかもしれない。
このサービスを無効にできない場合でも、WU-FTPDが使用する制御チャネル(デフォルト
ではポート番号21/tcp)へのアクセスを遮断ないし制限することで、こうした脆弱性
が曝される範囲を限定することができる。フォーマットストリングの脆弱性(VU#639760)
の場合は、攻撃側ホスト上のポート番号113/tcpから、identdリクエストを行なう
WU-FTPDサーバに攻撃が転送されるであろう(an exploit would be transmitted)。
ただし、インターネットのような信頼性が確立されないネットワークからのアクセスを
遮断しても、自ネットワークの内側からの攻撃は防げない。
匿名ftpアクセスを無効にせよ
匿名ftpアクセスを無効にしたからといって攻撃されることを防げるわけではないが、
認証されていないユーザがファイル名展開に関する脆弱性 (VU#886083)に付け入ろうと
することは防ぐことができる。